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Posted by naturum at

2009年06月16日

70歳を過ぎて4900mのピークに立つ!


70歳を過ぎてから、初めて標高4900mのピークに立つ!


【カルカ前で記念撮影】

2007年4月のことです。

京都市在住のN様より、ヒマラヤトレッキングの相談を受けました。
後日、詳しい内容をお聴きする為インタビューを行うと、
いくつかの大きなお悩みを抱えていました。

年齢が70歳を越え、体力も含め長期間、本当に自分の足で歩き通せるか。
富士山より高い所を歩くので、高山病が心配。
言葉が全くできないので、旅行中は不自由?

どうしてこのようなお悩みを抱えているか、更に訊ねることにしました。



更なるインタビューで分かったこと

N様は山岳会に所属。複数の同会員の方が標高4000m以上を歩き、
素晴らしい眺望を楽しむと同時に、高山病にかかった辛い経験をしていた。
お花に詳しいご友人が何人もいて、よくお花をみる登山に出かける。植物園も大好き。


普段の山登りで、先頭に遅れないよう歩いている。
標高の高い場所に興味を持っている。
大阪花博でガラス越しに見た幻の花の思い出が強い。


【幻の花ブルーポピー】


N様の求めているトレッキングは・・・

高山病の心配が少なく、無理なくブルーポピーが見られる場所へトレッキングすること


人それぞれヒマラヤトレッキングの思い(憧れ)や悩み・不安等は違います。
また程度も大なり小なり異なります。
なぜそう思われたのか、詳しく教えていただくことで、
思い描いているトレッキングをオンリーワンの旅行に作り上げる際、とても重要になります。


要望に応える場所選定

確実にブルーポピーが見られる
安心して4000mの高地を歩けるところ
毎日高山植物を見ながら歩けるところ

エベレスト街道、ランタン、ガーネッシュ、アンナプルナ等10コースが候補


悩みや不安の解決方法を検討

どのようにしたら、N様にとって高山病を最小限にさせることができるか?
体力を維持する方法は何がベストか?
どのような順応法がし易く、一番効果的であるか?
他の悩みは無いか?

紙に書き出し、インタビューをしながら、一つ一つじっくり考えました。


要望と悩みの解決が一緒に叶えられるツアー


要望をもとに検討し、候補となった場所:ゴーキョ街道、他4エリアに絞る
悩みを解決する手段として、効果的な高度順応法、他3つの対策をトレッキングに取り入れる

候補のコースと解決方法を照らし合わせ
さらに・・・
雨季の交通手段の条件も含め、トレッキング場所が決定


更なる提案と要望を取り入れる

ツアーのイメージが形になってきたので、新しい要望を尋ねてみると・・・
『トレッキングの様子をご自身でビデオ撮影したい』とのこと


出発直前のチェック

ヒマラヤ流の歩き方講座をお勧めし、ガイド自身の目で歩き方、体力等を確認!
トレッキング中の食事をすべて日本食で対応し、食事の面からサポート

           
トレッキング本番

日本からガイドが同行し、言葉の問題解決はもちろんのこと、高山病にかからないために、
体調や歩き方を見ながら効果的な順応法を一緒に行い、トレッキングをしました。

その結果、ランタン谷に咲く100種類を越える可憐な高山植物を、
ご自慢のビデオでたくさん撮影され、念願のブルーポピー、
標高4900mのピークにも立ち、神々しいヒマラヤも見れました。

N様に合わせた効果的な順応法とマイペースで歩くことで念願達成!


【キャンジンゴンパで昼食】


【ランタン村下部を歩く】


【テント場よりヒマラヤが見えた】


【念願のブルーポピーと撮影】


【4900mのピークに立つ】


【トレッキング最後の夜】


  


Posted by ヒマラヤ専門ガイド 浅原 明男 at 21:10Comments(0)こうしてトレッキングは創られた